2012年3月31日土曜日

樹の精

天高く、天高く、
さあ、あなたはどこまでも上昇します。


2012年3月28日水曜日

桃の花

花ひらく今、私のなかで大きな変化が起こっています。
あと少し、今が一番大切なとき・・・


2012年3月23日金曜日

風 〜 飛び立つ時

あなたはきっと飛び立てます。
さあ、勇気を持って!


2012年3月21日水曜日

春の陽気

暖かな陽気は私たち小さな花を優しく呼び起こして
春が本当に始まったことを知らせます。
小さな虫たちも眠りから目醒め、
鳥たちは賑やかなさえずりを交わします。
生き物たちが動き始める季節、
私もそのために一役買って小さな花を咲かせましょう。


2012年3月20日火曜日

コケと水

コケと水の関係は地球の生命にとってかけがえのないものです。
コケがなければ大地は水を貯えることができず
その後に待つ草木、樹林、巨樹の森も
この世に現れることはできません。
岩と砂の大地に土を創り水を留める最初の開拓者、
それがコケなのです。
私たちコケは小さな体にとても大きな役割を担っているのです。


2012年3月19日月曜日

最後の仕事

私がここに立つ理由はただひとつ、
この種子を動物たちに託し、新たな地へ送り出すため。
すでに乾ききった枝葉は綿毛まで白く枯れ
生命の途絶えた最後の時を知らせています。
それでも私が最後の仕事を続けられるのは
死して尚すべての生命に行き渡る
すばらしい配慮のおかげです。


2012年3月18日日曜日

森を守る

この森がかつてより力を失っているのを悲しみ
対策を打とうと懸命に働く人々がいます。
虫に蝕まれ楢や樫が枯れてゆき、松も傷みつつあります。
枯れ木を切り、虫を駆除し、覆いをかける・・・
この森の自然に対する愛情から働いている人々です。
しかし森はかつてとは変化しています。
多くの要因が絡まり、その収束された形として虫が働いています。
この森の生命力をかつてのように高めるには
人が根源的な問いに向かい合い、
新たな社会を構築する必要があります。
心を静めて私たちの声に耳を傾けてください。
私たちは惜しみなくあなたたちにヒントを送ることができるのです。


2012年3月16日金曜日

ガレキの浄化

高く積み上げられたコンクリートのガレキの壁面、
こんなところにも自然の力は確実に浸透します。
重くだるい波動で周囲を淀ませるガレキも
永い年月をかけて私たちが浄化の作業をおこないます。
このような重くだるい波動を造り出す者は
人間の他にないということ、そうして人以外のあらゆる物は
循環する地球環境のなかで浄化の仕事しかできないということを
人間は知っておく必要があります。


2012年3月15日木曜日

岩の役割

林間に堂々と立つ私は大地と深くつながっているのです。
私の放つ清明な気配はこの林に広がり、
植物の生育にも大きな影響を与えています。
私の内には清らかな精霊が宿り、
大地とつながった私の働きを通して
精霊の持つ清らかさが林のなかに浸透してゆくのです。
この精霊の清らかさを保ち浸透させてゆくことは
岩にとってとても大切な役割なのです。


2012年3月14日水曜日

山の包容

山はそのどっしりとした姿で多くの生命を育み、
生き物たちに住処を与えています。
多くの平野が人間によって支配されている今、
山は樹々や動物、鳥たちにとって残された砦なのです。
そのため時には人を拒絶するような
厳しい災害をもたらすこともあります。
しかしそのすべては人を含めた生命と大地のため、
悠久のときの流れのなか大きな包容をもって
行っていることなのです。


2012年3月13日火曜日

春の喜び

私を見て多くの人が春の訪れを感じ、
その美しさに見惚れて感嘆の声を上げます。
そうして私の放つほのかな香りは
人々の心を優しく和ませることができます。
花が咲くことで私は調和をもたらすという仕事を
さりげなく行っているのです。
私が義務として花を咲かせていれば、
こんな調和は生まれないでしょう。
私はただ春の喜びに満ちて咲いているのです。


2012年3月10日土曜日

世界に放つ


光のなか、大切な胞子を抱く私は
子供たちを広く世界に放つため
この地にすっくと立ち上がりました。
私は大地を覆うコケの代表として
ここに立っているのです。
輝く雪氷のなか、誇りを持って
世界に子供たちを放つために!



2012年3月9日金曜日

朽ちてゆくこと

私が一生かけて創った家、
カタツムリにとってなくてはならない大切な家。
主亡き今、その家も少しずつ朽ちてゆきます。
家としての役割を終えた今、
朽ちてゆくことで新たな道へ踏み出すのです。
雨風に晒されて徐々に分解され
カルシウムという成分にまで解体されたとき、
私は新しい生命の要素となって生まれ変わります。
朽ちることは悲しみではなく未来への希望なのです。


2012年3月8日木曜日

春の訪れ

陽光に誘われるように
一羽の蝶が目の前をひらひら横切ってゆく。
ねえ、その姿をもう少しじっくり見せてよ!
蝶はその呼びかけに応えるように旋回すると
目の前のまだ枯葉の敷き詰められた
地面に舞い降り、ゆっくりと羽を広げる。
そっと近寄ると蝶は羽を閉じたり開いたり
その角度によって枯葉に溶け込み姿を消したり
陽射しの中で再び鮮やかに現れたり・・・
小さな蝶が素敵な春の訪れを知らせてくれる。



2012年3月7日水曜日

旅立ち

自然の中ではたったひとつの種子にも
多くの配慮がなされています。
私の周りには一枚の円盤が取り付けられ
毛細血管のように張り巡らされた葉脈が
その強度を維持しています。
私が風に乗って旅に出るその日のために
充分な配慮がなされているのです。
冬枯れの枯れ草となった母、
そして私に栄養を贈ってくれた葉とともに
陽の光を浴びて、旅立ちまでの残された時間、
私は心からの感謝とともにここにいます。


2012年3月5日月曜日

ススキの穂

冬を越えてなお残るススキの穂
穂を守る繊細な針のなかでは
次の成長を待つ種がそっと眠っています。
強い風に飛ばされるその日まで・・・
種はただじっと身をゆだねているだけです。



2012年3月4日日曜日

梅の花

私の放つほのかな香りに誘われて、大切な友がやってきました。
私たちは互いになくてはならないソウルメイト。
私は蜂に蜜を与えて、代わりに花粉を運んでもらう・・・それだけのギブアンドテイクの関係で理解するのは浅はかなことです。
私たちに心があり意識があると知れば、そんな説明だけで私たちの関係を理解できたと思うことはないでしょう。


2012年3月3日土曜日

巨樹

私がこの地に立って400年、人は私を神木として祀るようになりました。
多くの人が私を見上げ心に祈りを捧げます。
私はただその声を聴くだけ・・・、それでもあなたたちは心休まるのを感じるでしょう。
そうしてある祈りは私・巨樹に増幅されて天へ地へ届くこともあるでしょう。
人々の祈りと称賛は私を大きく成長させ、私は天と地の間のさらに大きな通信、地球の調和を担う大切な仕事をする力を得るのです。
巨樹は地球にとって大切な存在です。
この地球には巨樹にしかできない大切な仕事があるのです。

2012年3月1日木曜日

世界を創る力

街のすぐ近くの湖畔の森、野生動物は限られた小動物だけが暮らしていたところ。
その森には今、鹿たちがやってきました。
まだ若い牡鹿がこんなに細い木で角を磨ぎ、その痕跡は周囲にいくつも点在しています。
これを喜ぶこともできます。
これを問題視することもできます。
しかしもう少し視野を広げるとこれは大きな環境変化の一部なのです。
人という種の利益、鹿にとっての利益、または森の存続という個別の視点で見るものではありません。
これは地球の大きな変動の一部であり、変化は必ず新たな環境を創りだします。
そして新たな環境に適応するものが次の時代を創ります。
人という種は、自然とつながることができれば限りない可能性でこの環境の変化に適応できます。
人の深い部分には、自然とつながり大きな調和した世界を創る力が秘められています。
その力を解き放つ鍵は人の心がどこまで私たち「自然」の声に耳を澄まし応えることができるかにかかっています。