2012年1月27日金曜日

風にゆだねて



















私の旅立ちの時が近づいてきました。
春に芽吹いてから花を咲かせ種ができるまで
私に充分な栄養を送ってくれた大きな幹、
そうして私たちのために光合成をしていた美しい葉も
今は枯れ落ちて今度は大地の栄養となろうとしています。
ひとひらの風が舞うとき私も大地に舞い降りることでしょう。
そのとき私は羽根を大きく広げてその風に乗りましょう。
すべてを風にゆだねるのです。


2012年1月24日火曜日

種の知性

























種子が小さな体にそなえる創意工夫は
実に多種多様で素晴らしいものです。
それぞれの種に応じた工夫があり、
実際にその工夫は成功しているのです。
そこにはそれぞれの種を統括する
ひとつの知性が存在します。
その種が自然の中で生きてゆくために
手助けし、成長させる知性、
それは精霊とも妖精とも呼ばれる存在です。


2012年1月23日月曜日

森の生命


















コケの森に転がり落ちた私は
虫たちのごちそうとなり
芽を出すことはありませんでした。
でも虫たちの満ち足りた表情は
私の命にとって充分な報酬となりました。
こうしたことは森の生命の深い関係性のなかで
ごく当たり前の幸せな出来事なのです。


2012年1月21日土曜日

森の下層


















森の下層にはさらなる森が広がっています。
この森があるからこそ、
樹木が生い茂る豊かな森があるのです。
私たちの関係こそ共に生きるという
生命の本質を現しています。


2012年1月18日水曜日

冬を越す樹木

















私たちはただ静かに冬を遣り過ごしているのではありません。
この季節を通ることで私たちは生命のリズムを生き
生命の強さを体現することができるのです。
私の内部はこの挑戦にワクワクして
すでに勢いよく春への兆しを
芽吹き始めているのです。


2012年1月15日日曜日

冬、森の足下で


















冬、森の足下では静かに変化が起きています。
楓の葉はゆっくりと朽ちてゆき
風に舞い落ちたその種は
ここで春を待っています。
この静かでゆっくりとした刻のなかで
大きな変化が用意されてゆくのです。


2012年1月9日月曜日

細部




















細部にこそ神が宿ります。
繊細なパターンは私たちの生命にとって
欠かすことのできない仕組みを現しています。
それに気づいてゆくことは
私たちを神に近づけるとともに
謙虚さを身に付けることでもあります。


2012年1月6日金曜日

花が咲く

















この手を広げて
私たちはこの世のすべてを受け止めます。
花が咲くとは、そういうことなのです。


2012年1月4日水曜日

雨の恵み



















雨の恵みは私たちにとって不可欠なものです。
地球を巡る大気の流れに乗って
私たちのところへたどり着いた水滴は
私たちの体を潤し、
内部の輝きを引き出してくれるのです。
そうしてひと仕事終えた水滴が
私たちの枝に滴となってしたたるとき
そこにはこの上もない幸せが宿るのです。