銀河

無数の星から降り注ぐ光に大きな影響を受けて
地球生命は活動しています。
樹は天空にその手を拡げ、星々と大地を繋ぎます。
海中ではクジラがその巨体で悠然と夜の海を泳ぎます。
人は眠りのなかで夢を旅し
大地はその奥深くに灼熱のマグマを抱えて
悠久のときを刻みます。
地球の壮大な歴史は無数の星とともにあることを
忘れてはなりません。

大地

大地はつねにあらゆるものを受け入れてゆきます。
新しく生まれた子供、
この世界に眼を見開いて成長する若者、
恋に落ち生命の喜びと神秘に触れ
大きく成長して大人となり
いずれ病とともに年老いて死にゆく者たち・・・
死は大地に還ることでもあります。
あなたもいつかこの世界の土台である大地となるのです。
そのときあなたの記憶も大地に深く刻まれることでしょう。
あなたがどのような記憶を大地に刻むのか
大地はそのときまであなたの生命を支え
すべてを受け入れてゆく存在です。

シマヘビ

私たちの独特の姿には
独自のメッセージが隠されています。
私はするすると地を滑るように動き
小さな隙間から地中に潜ることもあります。
体を滑らかに巻き付けて樹に登り
池や川で身をくねらせて泳ぐこともできます。
私に必要なものはすべてこの体に備わっており
私たちに手足は必要ないのです。

私たちの姿に恐れを感じる人もいるでしょう。
それは私たちの姿が人間的な価値観を
壊してしまうほどの力を秘めているからです。

ヌートリア

暖かい陽射しのなか

おいしい草の茂る水辺にいるとき

幸せが私を包み込みます。

そんなとき他に何を欲しがる必要があるでしょう？

その幸せに身を委ねれば、

すべては満たされてゆくでしょう。

水の躍動

水はあらゆるものに共感します。
時間をかければ水はあらゆる物質を溶かし
その内に取り込むことができます。
そうして生命の喜怒哀楽、躍動もすべて
共感とともに写し取ることができるのです。
水は地球上のあらゆる物質・生命・感情を吸収し、
風や陽光、星や月の浄化を生命に届けます。

あなたの心が沈んだとき、
シャワーを浴びるだけで変化が起きるでしょう。
それは水があなたに纏わり付いた濁りを流し去り
飛び散る水流があなたに新たな躍動を届けているからです。
水の持つこの素敵な性質を深く理解したとき
人は世界の理解を一歩進めることができるでしょう。

虹

大気中の水分の条件が整ったとき
私は空に現れます。
それは滝の飛沫の中、
噴水やシャワーの滴によっても同じです。
しかし私が空に現れるとき、そこには
シャワーとは異なった要素が潜んでいます。
スケールの大きな虹の中には繊細な生命が立ち現れ
色彩の間を軽快にジャンプしながら
この世界と異界の境を開いています。
皆さんは空に虹を見るとき何を感じるでしょう
そこにあるものはシャワーの虹にはない
異界のものなのです。

森と屍と

私たちは人に狩られ、森に打ち捨てられました。

人はそこに様々な理由を並べるでしょう。

崩れつつあるこの森の生態系を守るため

やむを得ずやっているのだと・・・

私たちも森の危機を人に知らせ、

人の心を動かしてゆくことができるのなら

狩られ、打ち捨てられてゆきましょう。

人がどれほどの屍を必要とするか

それでも私たちはその心を信じています。

森は私たちの命そのものなのですから・・・

樹と宇宙

樹木は宇宙的な存在だということを、
樹木は太陽の恵みを地上にもたらす存在だということを
どうか忘れないでください。
そうして夜、樹木は星とも交信しています。
人が私たちの足元で休むとき感じる安らぎは
遠い星々からの恵みです。
樹木が宇宙に広がる生命のシステムの中で
どれほど地球の生命のバランスを保つために働いているか
私に触れて感じてください。

雨を待つ

山のなか、窪地にできた小さな水たまりは
私たちのかけがえのない命の綱です。
多くの仲間がここで生まれ
ひしめくように命を繋いで生きています。
あとしばらく、雨が降らなければ
私たちは干からびてしまうでしょう。
それでも懸命に生きながらえるのは
私たちはこの体の中に
自然のリズムに従って雨を待つとき
雨は必ずやってくるということを
刻まれているからです。

あざみ

ひとつひとつ精巧に配置され
今、私たちは最高の時を迎えようとしています。
祝福の準備は着々と整っています。
私の贈り物を待つ蝶や虫たち、
多くの生命と喜びを分かち合い
私たちは新しい世代を創造してゆくのです。

秘められたもの

私たちが成長してゆくとき、
どうすれば綺麗な美しい葉になれるのか
思い煩うことはありません。
葉は芽を出す前からその姿を秘めています。
そうして時が訪れると
秘められたものは姿を現すのです。

もし私たちがあれこれ思い煩うようなことがあれば
本来、時とともに現れる自然な姿を
いびつで不自然なものに置き換えてしまうことになります。
それはまるで深く秘められたものへの敬意を忘れ
望むものを手に入れようと常に思い煩う
人の世界のように・・・

花、咲く

私たちは何のために花咲くのでしょう・・・
風に吹かれて小さな種が舞い落ちたとき
そこには可能性だけが宿っていました。
小さな種はこの地で芽吹き、花を咲かせ、
新たな種の旅立ちを祝福しています。
そう、この世界に喜びをもたらしているのです。

人もまた花を咲かせるものでしょう。
花のような笑顔とともに・・・

春

春、太陽の光とともに生命は動き始めます。
さなぎで過ごした冬が終わり
私たちも蜜を探って花の間を舞い飛びます。
春は生命を育むすべてが揃い
喜びの溢れる季節なのです。