2012年8月27日月曜日

表面張力

私を浮かべ流してゆくのは
キラキラ輝く水面の力
私を支え水上に浮かべる力は
すべての生命の秘密に近づく
水の持つ素晴らしい力のひとつです。


2012年8月18日土曜日

心を合わせて

あなたの心が乱れたなら、
私に心を合わせてください。
あなたの心に怒りがあるなら
私をじっと見つめてください。
私はあなたの怒りを溶かしてみましょう。
あなたはただ私を見つめるだけでいいのです。


2012年8月12日日曜日

舞い降りた羽

役目を終え地上へ舞い降りた小さな羽
かつて大空を舞い風と戯れた懐かしい記憶・・・
今は地上の小さな草々に囲まれて
広い世界の記憶を伝え、そっと朽ちてゆきます。
草々のベッドに包まれるようにして・・・


2012年8月7日火曜日

調和の彩り

私たちは世界と調和して生きています。
それはこの色彩からも分かるでしょう。
夏の暑さを和らげる清々しさを
私たちはこの彩りで演出しているのです。


2012年8月4日土曜日

畦の片隅に咲く

畦の片隅にある繊細な美に
みなさんは気づいてくれるでしょうか
私たちはそっと咲き、
人知れず小さな虫たちと手を取り合って
生命をつないでいます。
私たちは田を耕す人々の暮らしも
自然のサイクルのひとつとして
この地で命を育んでいるのです。


2012年7月31日火曜日

クモの糸

私の紡ぐ精巧な織物は生命の驚異を知るよい機会となるでしょう。
繊細に編まれたネットは獲物を捕らえるワナとなり
細くしなやかな糸はその強度で鋼鉄を凌ぎます。
古くなったり風で痛んだ糸もそのままにさせれません。
私が再び食べ、体内で再生された糸となって紡ぎ出します。
紡いだ糸を帆に大空を飛び、大陸をも超えて旅をして
私たちはあらゆる土地に生息します。
これほど身近にある驚異に気づいてください。
小さな体に秘められた驚異が一体どのように生まれたのか、
あなたは日々、奇跡を目にしているのです。


2012年7月14日土曜日

セセリチョウ

私たちが蜜を吸う喜びは
新しい種子を作ることにつながります。
世界はそのように創造され
私たちの意図をはるかに超えて
彼方へとつながっているのです。


2012年7月10日火曜日

ミツバチ

世界は私たちにとって素晴らしい調和です。
次々と咲く花は豊富な蜜に満ち、
私が求めるものはすべてここにあるのです。
私たちはただ満たされるままに生きています。


2012年7月3日火曜日

カモの行進

私たちは河原を歩く人の間をすり抜けて、
気に入ったところで自由にくつろぎます。
私たちが自らの意志で人の傍へゆき
ゆったり落ち着いてくつろいでいると、
ただそれだけで人々は不思議な喜びを感じ
その意識は大きく変化していきます。
 私たちは人々の心と意識が地球と調和してゆくよう
そっと寄り添う地球の先遣隊なのです。


2012年6月30日土曜日

流華

受粉を終えた花のいのちにも
様々な在りようがあるのです。
川の流れに花を添えるのもひとつでしょう。
優雅に私を迎えてくれる川の流れは
生々流転の儚さに清流の清々しさで応えてくれます。
私はただ流れに身を任せてその最後を飾りましょう。


2012年6月26日火曜日

クモ

クモは自然のバランスを守る
最高の捕食者です。
様々な場で丁寧に編んだ罠を張り、
虫たちの過剰な繁殖をコントロールしています。
私がいることで自然の精妙なバランス、
そして繊細な美しさも守られているのです。


2012年6月22日金曜日

妖精

ここは生命の源、水のなか・・・
好奇心に満ちた妖精は生命の息吹となって
ひょうきんな顔を覗かせます。
小さな水滴に潜む私の姿が見えますか?


2012年6月16日土曜日

水鏡

揺らめきの向こうにある世界は
不確かな合わせ鏡のように
美しさを増していきます。
渓流のリズムと煌めきが風景を分解し
再構成された光景は水のエッセンスを注入され
新たに生まれ変わっているのです。


2012年6月14日木曜日

青もみじ

私たちは全身で光を受け、風を受け、雨を受け、
常にこの星を感じて生きています。
私の全体である樹木は大地とつながり、
私たちは太陽という天体と深くつながっています。
この星と宇宙に調和して生きる術が
この繊細な構造のなかに宿っているのです。


2012年6月13日水曜日

紫陽花

しっとり憂鬱な天候の続く梅雨に
私たちが優しさ、安らぎを贈りましょう。
生命にとって大切な雨は
私たちへの贈り物だということを
みなさんが思い出すように・・・


2012年6月12日火曜日

花芯

たった一粒の花粉を受け入れるため
私はすっと立つのです。
たった一粒の花粉を受け入れるため
私はこれほどの花を咲かせるのです。
なぜならたった一粒の花粉が
私たちの未来を開くからです。


2012年6月7日木曜日

智性

あらゆる生命はつながりを持ち
ふさわしい居場所を持っています。
その姿や形、色彩はすべて理由を持っています。
私たちの造形にあなたは何を感じるでしょう。


2012年5月30日水曜日

色彩

みなさんはこの星の色を知っていますか?
生命のない月や火星の色を思い浮かべてください。
この星にひときわ多くの色彩を創りだしているのは
私たち花の存在です。
地球が多様な生命の多様な営みを支えることができるよう
私たちはこうして多彩で繊細な花を咲かせるのです。


2012年5月26日土曜日

喜び

私たちの世界は素晴らしい食べ物に溢れています。
草々は惜しみなく私に蜜を与え
私は草原のあらゆるところに広がります。
しかしそこには限りもあります。
私自身、他の虫たちのご馳走なのです。
私がひとりぼっちなら、これは悲しむべきことでしょう。
しかし私はこの小さな体全体で
世界のすべてと繋がっていることを感じています。
みなさんもこの繋がりを感じたとき、
すべては誰かに喜びをもたらすものだと気づくでしょう。


2012年5月24日木曜日

不思議な世界

私たちキノコはその姿を通して
皆さんを不思議な世界へ誘います。
世界は明るい陽の光の下に見えるものが
すべてではありません。
私たちが一夜にして地上に現れるのは
この世界が幾重にも重なった構造をもち
ある世界で生まれた形を私たちがすくい取り
この世界に持ち込むからです。
私たちをよく見てください。
そこには不思議な世界が立ち現れることでしょう。


2012年5月23日水曜日

野に咲く

私が花を咲かせるのは
ほんの一刻・・・
小さな野草にも
輝く一瞬があるのです。


2012年5月21日月曜日

金環日蝕

ワクワク心躍る、きらめく一瞬!
太陽と月と地球のダンスに
遥かな宇宙を意識する瞬間!


2012年5月18日金曜日

たんぽぽの冒険

風はわたしをどこへ連れていくのかしら・・・
なんだか楽しくってワクワクする!


2012年5月15日火曜日

身を任す

私たちはみんな、身を任すことを知っています。
風に流されるのは頼りないことですか?
私も風とともにここに降り立ち
この子たちを再び風に任すのです。
さあ、素晴らしい旅に身を任せましょう。


2012年5月7日月曜日

幸せの色

幸せの色ってどんな色?
笑顔の色ってどんな色?
太陽の光がまぶしくって
全身が喜んでいる!


2012年5月4日金曜日

カメムシ

私たちは私たちの場所と生き方をよく知っています。
そこには大きな喜びと調和があり、
私たちは大きな愛に包まれています。
みなさんが知る生存競争による淘汰は
色彩、デザイン、環境などの変化に対する
生命の微調整を行うものに過ぎません。


2012年5月1日火曜日

祝福

さあ、手を、足を、全身を大きく拡げて!
そうすれば心は祝福の世界へ羽ばたきます。


2012年4月29日日曜日

山ザクラ

山ザクラの花も季節を終えようとしています。
蜜を集め花粉を花から花へ届けてくれる虫たちを
いとおしく愛さずにはいられません。
儚い春のひとときに咲く私は
このひととき、ムシたちに助けられるだけでなく
その命をつなぐ糧になることができたのですから!


2012年4月26日木曜日

椿

この私の最高の姿を心に留めて・・・
はかなく散ることを知らない私は
花の終わりをこのまま落下することで迎えます。
落ちてなお咲く私にあなたは何を見るでしょう。


2012年4月24日火曜日

花に夢中!

今、私は花に夢中!
この喜びはあるがままの自然なこと
だから私たちはこの世界に誕生するのです。


2012年4月22日日曜日

テントウムシ

私たちにも大切な役割があるのは皆さんご存知でしょう。
作物に付くアブラムシは私の大好物。
私がお腹いっぱい食べるだけで、
皆さんはとても喜んでくれます。
でも私にとってアブラムシはいとしく大切な存在です。
こんなにおいしく育ってくれる生き物は
皆さんにとってのおいしい作物と同じなのです。


2012年4月20日金曜日

花の包容

天空から舞い降りた滴たち、
ほのかな香りで迎えましょう。
柔らかな花の包容を贈れば
大地を潤す大いなる水は
優しく調和を満たす水になるでしょう。


2012年4月16日月曜日

咲き競う

春爛漫、咲き競う私たち
生き残ることに必死で咲いているように見えますか。
そんな悲壮な想いで、心和む花になれるでしょうか。
あなたも私も、花を咲かせているのです。


2012年4月14日土曜日

エナガ

小さな小さな私だって
花咲く樹々の間をすばしこく飛び回り
きりっとしたさえずりで春を楽しみます。
その声や姿に人も活気づくでしょう。
私が私のためにすることが
いつの間にか人の心まで明るくするのは
それが自然のままのことだからでしょう。


2012年4月11日水曜日

耳を澄ませて

耳を澄ませて、そっとそっと
この花の息づかい、
この花のささやき、
耳を澄ませて聴こえますか


2012年4月10日火曜日

桜の華

華やかに
心ひらいて
萌えいづる春


2012年4月9日月曜日

桜〜無限の可能性

あなたの可能性はあなたの形に限定されます。
それは私が桜という形に限定されるように。
でも私は花を咲かすことで多くの人の心を動かし、
すべてを変革するほどの可能性を内包しています。
あなたもその内に花を内包しています。
その花に気づき咲かせることで
あなたも無限の可能性を手にすることになるでしょう。


2012年3月31日土曜日

樹の精

天高く、天高く、
さあ、あなたはどこまでも上昇します。


2012年3月28日水曜日

桃の花

花ひらく今、私のなかで大きな変化が起こっています。
あと少し、今が一番大切なとき・・・


2012年3月23日金曜日

風 〜 飛び立つ時

あなたはきっと飛び立てます。
さあ、勇気を持って!


2012年3月21日水曜日

春の陽気

暖かな陽気は私たち小さな花を優しく呼び起こして
春が本当に始まったことを知らせます。
小さな虫たちも眠りから目醒め、
鳥たちは賑やかなさえずりを交わします。
生き物たちが動き始める季節、
私もそのために一役買って小さな花を咲かせましょう。


2012年3月20日火曜日

コケと水

コケと水の関係は地球の生命にとってかけがえのないものです。
コケがなければ大地は水を貯えることができず
その後に待つ草木、樹林、巨樹の森も
この世に現れることはできません。
岩と砂の大地に土を創り水を留める最初の開拓者、
それがコケなのです。
私たちコケは小さな体にとても大きな役割を担っているのです。


2012年3月19日月曜日

最後の仕事

私がここに立つ理由はただひとつ、
この種子を動物たちに託し、新たな地へ送り出すため。
すでに乾ききった枝葉は綿毛まで白く枯れ
生命の途絶えた最後の時を知らせています。
それでも私が最後の仕事を続けられるのは
死して尚すべての生命に行き渡る
すばらしい配慮のおかげです。


2012年3月18日日曜日

森を守る

この森がかつてより力を失っているのを悲しみ
対策を打とうと懸命に働く人々がいます。
虫に蝕まれ楢や樫が枯れてゆき、松も傷みつつあります。
枯れ木を切り、虫を駆除し、覆いをかける・・・
この森の自然に対する愛情から働いている人々です。
しかし森はかつてとは変化しています。
多くの要因が絡まり、その収束された形として虫が働いています。
この森の生命力をかつてのように高めるには
人が根源的な問いに向かい合い、
新たな社会を構築する必要があります。
心を静めて私たちの声に耳を傾けてください。
私たちは惜しみなくあなたたちにヒントを送ることができるのです。


2012年3月16日金曜日

ガレキの浄化

高く積み上げられたコンクリートのガレキの壁面、
こんなところにも自然の力は確実に浸透します。
重くだるい波動で周囲を淀ませるガレキも
永い年月をかけて私たちが浄化の作業をおこないます。
このような重くだるい波動を造り出す者は
人間の他にないということ、そうして人以外のあらゆる物は
循環する地球環境のなかで浄化の仕事しかできないということを
人間は知っておく必要があります。


2012年3月15日木曜日

岩の役割

林間に堂々と立つ私は大地と深くつながっているのです。
私の放つ清明な気配はこの林に広がり、
植物の生育にも大きな影響を与えています。
私の内には清らかな精霊が宿り、
大地とつながった私の働きを通して
精霊の持つ清らかさが林のなかに浸透してゆくのです。
この精霊の清らかさを保ち浸透させてゆくことは
岩にとってとても大切な役割なのです。


2012年3月14日水曜日

山の包容

山はそのどっしりとした姿で多くの生命を育み、
生き物たちに住処を与えています。
多くの平野が人間によって支配されている今、
山は樹々や動物、鳥たちにとって残された砦なのです。
そのため時には人を拒絶するような
厳しい災害をもたらすこともあります。
しかしそのすべては人を含めた生命と大地のため、
悠久のときの流れのなか大きな包容をもって
行っていることなのです。


2012年3月13日火曜日

春の喜び

私を見て多くの人が春の訪れを感じ、
その美しさに見惚れて感嘆の声を上げます。
そうして私の放つほのかな香りは
人々の心を優しく和ませることができます。
花が咲くことで私は調和をもたらすという仕事を
さりげなく行っているのです。
私が義務として花を咲かせていれば、
こんな調和は生まれないでしょう。
私はただ春の喜びに満ちて咲いているのです。


2012年3月10日土曜日

世界に放つ


光のなか、大切な胞子を抱く私は
子供たちを広く世界に放つため
この地にすっくと立ち上がりました。
私は大地を覆うコケの代表として
ここに立っているのです。
輝く雪氷のなか、誇りを持って
世界に子供たちを放つために!



2012年3月9日金曜日

朽ちてゆくこと

私が一生かけて創った家、
カタツムリにとってなくてはならない大切な家。
主亡き今、その家も少しずつ朽ちてゆきます。
家としての役割を終えた今、
朽ちてゆくことで新たな道へ踏み出すのです。
雨風に晒されて徐々に分解され
カルシウムという成分にまで解体されたとき、
私は新しい生命の要素となって生まれ変わります。
朽ちることは悲しみではなく未来への希望なのです。