天使降る

世界はいつでも、どんな場所でも、
素敵な奇跡に満ちている・・・
そう、天使が舞い降りたように・・・

雫

清らかな朝露に濡れ、
豊かな色彩が生命を彩るとき
私たちは小さな世界のハーモニーに
壮大な宇宙のシンフォニーを見ることだってできます。
そこには繊細に、ダイナミックに広がってゆく
未知と奇跡が溢れています・・・

秋の足下

木枯れ明るくなった森の足下では
様々な生命が自由自在に働いて
ふくよかで柔らかい土作りにいそしんでいます。
森の生命、そうして海の生命にまで行き渡る
生命の土台はここから生まれてゆきます。
私たち、足下の小さな生命が創造する土ほど、
神聖で清らかなものはないでしょう・・・

心映

降り注ぐ光のなか、
光を見ることも、
影を見ることも、
あなたは望むものを見るでしょう・・・

襞（ひだ）

なまめかしく妖艶な私たちには
ヒトの内臓を覗くのに似た妖しさが潜んでいます。
それはこの世界と幽玄の世界をつなぐ
キノコの変幻自在な性質そのもの・・・
心地よいまどろみのなか、
あなたの心を想いの場所へそうっといざなう
夢のなかでお会いしましょう・・・

放射光

小さな世界は光に振動するほどに繊細です。
どんなに小さな生命も光に反応し
光を放つことができるのです。
あなただって心を開けば世界に向けて
素晴らしい光を放つことでしょう！

清水

水はあらゆるものに生命を吹き込みます。
清らかな流れのなかで枯れゆくものも色彩を取り戻し、
ひととき輝きを放ちます。
大地を生命で満たす水の奇跡は
あらゆる場所で行われているのです。

落葉

秋の色彩は私たちの生きた証しそのものです。
虫喰い穴や深みのある微妙な色彩のニュアンス、
形容しがたい独特のディテール・・・
それらはすべて私に起こった出来事を現します。
そこには何の傷もないのっぺりとした
鮮やかな単色の赤や黄色などありえません。
それは人生も同じでしょう。
深い皺や心に残る様々な傷、
色彩豊かにきらめく想い出たち・・・
言葉にならない無数の想いが
世界中どこを探しても存在しない
たったひとつの人生を形づくるように・・・

公園の樹木

都市の公園で樹木は大きな役割を持っています。
樹間をゆっくり歩き、樹の香りや風を感じ、
あなたの心と対話してください。
私たち樹木の安定した雰囲気に
やがて日々の生活に疲れた心も安らぎ、
深い思考や本物のアイデアがあなたの心を訪れるでしょう。
自然を失った都市に生きる人々の心にとって
樹木のある公園は欠かせないものです。

晩秋

夜が長くなり太陽が低く斜めに射す季節、
生命は次々と冬支度を始めます。
草々は葉を落とし、種を飛ばし、枯れてゆき、
虫たちは寒さに弱り死んでゆくもの、
樹皮の裏や地中で冬を越す準備にいそしむもの
そうして南へ飛び立つ鳥や北からやってくる鳥たち・・・
私たちは確実にやってくる冬の足音に耳をそばだて
季節の移ろいとともに生きてゆくのです・・・

花 〜晩秋〜

枯れ始めた茎や葉が
私たちの季節に終わりを告げようとする頃、
それでも最後の花々が命を輝かせています。
もう実を付けることもない花々も
ただ輝くことで世界に喜びを創造できるのです。

Moon light

月光にかすかに揺れる水面は
そうっと呼吸するように世界を映します。
そう、水は深く深く世界を呼吸し、
月の鼓動まで浸透させてゆくでしょう・・・

Go !

うれしい！
たのしい！
大好き！
さあ、最高の一日がスタート！！！

枯木

枯木は生命の遺跡のようなものです。
活き活きと全身を覆う緑色の葉を繁らせ
多くの生き物の棲家となったかつての姿は
夢の跡のように朽ち果てようとしています・・・
いつか私が倒れ消え去ろうとも
新たな種子が刻を繋いでゆくでしょう。
つかの間の刻の流れのなかで、
私たちは素晴らしい経験を掬い取って消え去ります・・・

ブナの樹

大地と天空の橋を架ける・・・
その夢のために私たちは大きく育ちます。
生命には様々な目的がありますが
それとともに成長の夢を持っているのです。
あなたの夢は何でしょう・・・？
忘れてしまったのなら、求めなさい。
成長にともなってあなたの夢は必ず用意されています。

コスモス

たまには都会のコンクリートを離れ、
暖かな陽射しの野原へ出かけましょう
寝そべって空を眺めれば自然と心は開き、
都会では覆い隠していた
あなたの本当に望むものに
気付くことができるでしょう。
そう、わたしたちもそのお手伝いをいたしましょう・・・

銀河遊泳

全身を深い海にゆだねて泳ぐように
広大な天空に心を泳がせなさい・・・
星満る天空にすべてをゆだねて泳ぐとき
あなたにも驚くべき奇跡が起こるでしょう・・・

悠久の旅

憶い出してください・・・
私たちは悠久の刻を旅する存在です。
生死を超え、この地球と星々の間を幾度となく旅し、
愛と喜び、無数の絆をつむぎながら
私とは何者か、求めゆく存在です。
海も大地も天空の星々も、あなたを愛し支えています。
この大地を信頼し、勇気を持って旅を続けてゆきなさい・・・

カラスアゲハ

自然の本当の姿を見るためには、
自然の神秘や不思議を感じる心が大切です。
カラスアゲハは黒いと信じるのではありません。
眼を見開き、ありのままの姿に触れてください。
そうすることで豊かな感受性が育まれ、
私の本当の姿を見ることができるようになるのです。
私の持つ豊かで多彩な青を知ったとき、
もう私をカラスアゲハとは呼べなくなるでしょう。
皆さんはそのようにして、素直な心で自然を見るとき、
この世界に存在するたくさんの不思議や神秘を
見つけてゆくことができるでしょう・・・

見上げてごらん

地球も生命も、そしてあなたも星屑から生まれました。
喧噪の街を離れ、たくさんの星に満たされた空を見なさい。
星で心を満たすにつれ、
あなたの心に潜む悲しみや不安、怖れは
不思議なくらい消え去ることでしょう。
そうして、ふと気付くとあなたの心は
星とともにある喜びに満たされているのです。

儚い夢のように・・・

ホタルという言葉そのものに、
私たちの心が宿っています。
そうっと飛び交うホタルを見るとき、
あなたは何を感じるでしょう・・・

ユキノシタ

今年もこの季節がやってきました。
私たちは多くの仲間とつながり、花咲く喜びを分ちます。
心の底から溢れる抱えきれないほどの喜びに
私は美しくも可憐な花を精一杯に広げます。
このとき生命創造の神秘は私の中をつらぬき、
私は宇宙に最高の笑顔で応えます。

Green

樹木が緑に覆われているのは
光合成で使わない光色のためと説明されます。
それは確かに間違いではありません。
しかし、真実はたったひとつということはありません。
私たち樹木は緑色の生命体として存在しています。
樹木はすべての生命への愛といたわりをこの色に込めて
地球の大地を覆うようにして生きています。
樹木の放つ香り、風になびく葉音、樹に触れたときの感触、
皆さんは緑に覆われた樹木に何を感じるでしょう？

天空へ

高く、高く、手を大きく広げたなら
意識は天空へ伸びてゆきます。
そうして、すべてはひとつに繋がるでしょう・・・

古樹

幾多の歳月を重ねたものは、おおらかに、優しく、
すべてを包み込むように成熟してゆきます。
そうして私たちは歳月を重ねたものにしかできない方法で
この世界の調和を支えます。
そして、その懐では次代を担う若く小さな生命が
絶えることのない川の流れのように
豊かで温かな愛情を受けて育まれてゆくのです。

夜明け

豊かな水が川を流れ、大気を潤す
山紫水明の地で、緑はつねに大地を覆います。
山川草木には神々が宿り、
そっと夜明けを知らせています。
夢のなかで私たちも、夜明けの大地を駆け巡り
神々の声を聴いているのかも知れません・・・

薄明

星が空に溶けてゆく頃、
うす紫の衣を纏った精霊たちが
山川草木、あらゆるものに舞い降ります。
生命の息吹は世界に広がり、
あなたは素敵な朝を迎えるでしょう・・・

星夜

田植えの頃、水田は星を映す鏡となります。
水は、星々で満たされた宇宙と戯れ、
天使のように軽々と
この地上に生命の神秘をもたらすでしょう・・・

朝霧

草木がまだ深い眠りのなかにいる頃、
しんとした静寂の世界で
私はすべてのものをしっとり濡らしてゆきます。
私に覆われた生命は眠りのなかで清く洗われ、
澄んだ活力をもって新たな日に目覚めるでしょう・・・

温暖化する世界で・・・

今、得体の知れない不安が私たちを覆っています。
山から食料の草が消え、草を求めて麓へ降りると
そこは人だけが支配するとてもおかしな場所です。
柵に覆われた畑は人専用の場所になっています。
私たちはお腹をすかせたまま、食べ過ぎて苦くなった草を
さらに食べ尽くしてゆくしかありません。
身体に変調を来たしながら、仲間といたわり合って
私たちはこの不安に耐えています。

カルガモ

私たちの子育てはとても愛情深いものです。
みなさんは卵から孵った雛は最初に見たものを
親と刷り込まれると聞いているかもしれません。
それは私たちが四六時中離れることなく
大切に卵を温め守っていることの証しです。
雛が最初に逢うものは必ず親なのです。
そうして私たちは雛が一人前になるまで
惜しげもなく太陽のようなたくさんの愛情を与えます。
かわいい子供たちがすくすく育ってゆくその姿は
私たちにとって最高の喜びです。

小さなキノコ

あなたが何気なく歩く足下に、
私たちの世界は広がっています。
この壊れやすく繊細な世界は
大地を耕すために欠かせません。
ここでは無数の小さな虫や細菌がともに助け合って
枯れ葉や死骸から豊かな土壌を創造しています。
この調和した小さな世界では、
毎日のように精霊の奇跡が起こっているのです。

ささやき

地球のすべては星から生まれました。
太陽さえも星屑から生まれたのです。
地球を、宇宙を、旅する手段を手に入れた人類は
星のささやきに耳を傾けていますか・・・
私たちの故郷であり、ゆく先でもある広大な星の世界に・・・

コケの癒し

優しく土を覆う私たちにそっと触れてください。
私たちは小さいけれど、大切な役割を持っています。
溢れる緑はふわふわ柔らかく、
森を乾燥から守り、森に平和をもたらします。
コケに覆われた森は深い癒しの空間となり、
傷つき疲れた人の心も癒します。
コケの森に佇み、すべての感覚で森を感じたとき、
あなたの心は深い平穏を感じるでしょう・・・

散りゆく

華やかさもひとときだけ、
過ぎゆく刻は儚く、
なお、美しく凛として・・・
花は幻のように散りゆきます。

時空

地球上に生まれた生命にとって
時間の持つ意味は絶大なものです。
生まれること、経験と成長、そして死・・・
生命の持つ変化してゆくという特性は
物質の身体を維持しながら
間断なく時間を一方向に進むことと同義です。
死によって生命は物質的な世界から離脱し
時間との戦いは終わりを告げます。
時空は生命意識がフォルムを纏い、維持し続けるという、
困難で矛盾に満ちた経験と成長の場として存在しているのです。

花〜九輪草

私たちは進化の過程で偶然美しくなったと信じますか？
私たちは人に摘まれても、恨むことなくその人に愛を振り向けます。
それは私たちがその内奥に宇宙の無限の愛を秘めているからです。
植物は地球に生まれた生命への深い愛から、
惜しげもなくその身体を他の命に与えます。
花は植物が自らの美しい心を現す最高の表現です。
私たちは地球の生命が愛とともに存在する証しであり、
宇宙の崇高な神秘を地球にもたらす架け橋として
この世界に愛と喜びを振りまきながら咲いているのです。

多層構造の世界

世界は幾重もの多層構造が織りなすシンフォニーです。
皆さんの世界の足下に私たちの森があり、
さらに下には微生物が活発に働く土壌があります。
上を見上げると雨や雪・雷を轟かす雲と
遥か遠く輝く太陽・月・星の世界・・・
更に位相をずらすと物質世界に重なるように
意識と精霊が織りなす世界が広がります。
皆さんが見ているものは、世界のほんの一部に過ぎません。
様々な次元から皆さんに語りかける声が聞こえるでしょうか？
今、皆さんは意識を大きく広げて、足下から天空まで
世界を一から捉え直すことが求められています。

萌若葉

充分な光と水と空気があり、
大地にしっかり根付いていれば、
私たちは素敵なハーモニーのように
すべてを調和させることができます。
うっとりとろけてしまうほどに・・・

花鳥

桜を愛でる皆さんの頭上で私たちがさえずり、
飛び回るのにお気づきでしょうか？
気付かずとも、皆さんは私たちの喜びの歌に
ウキウキした気分になるでしょう！

アシナガオトシブミ

創造について人は何を知っているでしょう？
自由でユニークな造形の内に秘められた深い英智と機能性を
偶然と自然淘汰で説明できるでしょうか、
生命が生き残りのためだけに進化したというのでしょうか？
いつまで古い観念に縛られたまま思考停止しているのでしょう？
世界はそんなに小さな枠にはまったものではありません。
山野を歩けばすぐ分かることでしょう・・・

桜花

季節は優しく穏やかです。
何を恐れることがあるでしょう・・・
心を開けば素晴らしい明日が訪れるでしょう。

共生

生命力は多様な種の共生の中で育まれます。
多くの種が共鳴し合って初めて豊かな生態系と
豊かな土壌が生まれます。
多様な種が共鳴と調和のなかで創造した精妙な土壌は
すべての生命に大きな活力を与える源となるでしょう。

羽毛

羽毛に目を凝したなら、その繊細な構造は驚異に満ちています。
翼に似て複雑に絡み合いながら、空気をたっぷり含み、
そよ風にさえ舞い上がる軽さと抜群の保温力、
そっと触れた時のしなやかな柔らかさ・・・
羽毛の持つこの素晴らしい特徴は
すべてを包む愛と優しさの象徴と言えるでしょう・・・

森の思考

森は様々な生命の多様性の場です。
多様性とは競争と共生が幾重にも重なり合って
絶妙のバランスで存在し、
完全な循環が成立している場のことです。
人はこの複雑で多様な場を少しずつ理解し始めています。
世界は直線的な思考では捉えることのできない、
精妙な関係性によって成り立っています。
そうして人の世界も森の思考による変革を必要としています。

新緑

冬の間、内に秘められていた私たちの生命が
新たに芽吹き始めました。
生命のサイクルには正しい時があり、
その時は体内にしっかり刻まれています。
人もまた、それぞれに時があります。
その時が来れば、あなたも必ず気付くでしょう。

満開

生命が活き活きと活気づく季節に
その本格的な到来を告げる役割は
なんと幸せなことでしょう！

山桜

あなたが邪な迷いのなかで
なお正しくあろうと願うならば、
私の姿を心に思い描きなさい。
私とともにある精霊はあなたの心を清め、
光を見いだす助けとなるでしょう。

春の山

私たちのさわやかな息吹を感じるため
冬の間、雪に閉ざされていた山中にも
車やバイクが走り始めました。
春の喜びを分かち合うため、
私たちは惜しげもなく
この山に溢れる息吹を贈りましょう。

老桜

天と地の間に生きた歳月は、
私の役割を大きく広げてゆきました。
多くの生命とともに、
大地の愛と優しさを分つことが
今の私の最高の喜びなのです。